私の掲示板に書き込みされている方の多くは、まだお子さんが小さくて、幼稚園か小学校をどこにするかについての質問がほとんどです。

しかし中学生、高校生のお子さんをお持ちで、進路について悩んでおられる方からのメールも時々届きます。その場合、日本からの場合もありますが、別の赴任先からの問い合わせなどもあり、その都度お子さんの状態にあわせて学校を紹介して、実際に赴任前にご主人が先に学校訪問をしたりしながら決めていくパターンが多いです。

こちらの学校に編入するにあたり、わかりにくい点がたくさんあると思いますので、同じことを実際に経験された方たちから情報をいただいて、ここにできるだけわかりやすくまとめて紹介しています。

2013年1月新しく更新していますが、Delia School of Canada, Concordia International Schoolの情報はInternational School体験記 in HK 別館に詳しい情報がありますので、そちらをごらんになってください。

 

    クリックするとデリアのサイトにとべます

この学校は日本人がたくさん住む、太古城というエリアにあるカナダ系のインターナショナルスクールです。毎年日本人学校(小学部、中学部)卒業後に編入する学校として一番有名な学校です。

カリキュラムはカナダ式カリキュラム+香港といった感じで、インターナショナルスクールのカリキュラムが組まれています。

日本人小学校を卒業して編入する場合はエレメンタリースクールへの編入なので単位を心配する必要はなく、セカンダリーに進級する前にESLクラスを終えてレギュラークラスに入ることができればさほど問題がないようです。

問題になってくるのは中学校の間、または中学卒業後に編入するケースです。デリアスクールのセカンダリー(高校)はGrade 9からGrade 12までの4年間で決められた単位をとらないと卒業できないシステムになっています。

単位のことを英語ではCreditと言います。上にも書きましたがG9からG12までの4年間で30単位を取得しなければいけません。現在のシステムではセカンダリーになると同じ授業が半期の間毎日あって、その間に10回以上欠席すると単位が取れなくなる規則です。

半期で4単位(4教科分)が取れることになっています。ですから1年間で順調に単位がとれれば8単位とれることになります。4年間で32単位になりますので学校から求められる30単位というのは充分とれる計算になります。しかし、これはG9からG12までをきっちり履修した場合の単位ですので、日本人中学校や日本の中学、高校からの編入になりますと、G9からではないので、単位を取るのが難しくなってきます。例えば、今日本の高校1年生のお子さんがデリアに編入したとします。すると正規のやり方だと、卒業するためには最低4年かかると言われます。この4年は上に書いた単位に基づいています。実際には編入生の場合、ESLクラスに入るのが義務付けられており、このESLに入っている間は単位がまったくとれません。セカンダリーのタイムテーブルは1日が4セッションあって、その中で3セッションはESLあとの1セッションは選択科目としてテクノロジー、体育、アートなどがあります。この最後の1セッションは単位取得できる科目としてみなされます。ですからできるだけ早くESLを終えてレギュラークラスに入らないと4年間で単位は絶対にとれません。デリアのESLはA−Dの4段階にわかれており、Dになると1日1セッションのみESLで残りの3セッションは一般科目を取ることができます。

そこで学校側は最近になって、卒業できない生徒を減らすために救済処置として、日本の高校で履修した時間をいくつかの単位に振り返るというやり方をとるようになってきました。
学年によって一律なのかと思いましたがそうではなく、元の学校の成績、態度、またはその学校のレベルなどを考慮して何単位になるか学校が決めるようです。ですから学校に提出する成績、リファレンスレターなどに在学校のステイタスをアピールすることが大切かと思われます。ある方は"leading school"であるという言葉を書き足して、最終的に30単位中15単位が認められました。別の生徒さんは8単位しか認めてもらえなかったそうです。しかしこの数字に関しては学校にかけあうことである程度考慮してもらえるらしく、そのあたりがかなりいいかげんだとは思いますが、早く卒業するためには自己アピールがものすごく大切だということですね。別の方も学校との交渉の結果、ESLで取れる単位を増やしてもらえたそうです。

それプラス、サマースクール参加も単位取得の対象になっていたのですが、なぜか今年はデリアセカンダリーのサマースクールはなく、単位を取らなければならない生徒はフェニックススクールのサマースクールに参加してやっとのことで1単位を稼いだということです。

順調にいくとG12の前期までに30単位を取得して、そこで卒業して2月からはオーストラリアの大学に進学というやり方もあるようです。しかし学校側の突然の単位取得コースの変更が起こったりすると、予定が狂ってしまうようで、そのあたりも考えて、最初から多めに取れるようにスケジュールを決めたほうが良いようです。

G12の後期は2教科を取るだけでよいので、今まではその時間だけ登校していたらしいのですが、2003年から校則が変わって、その場合でもいつもどおりに登校して(8時半)授業が無い時間は図書室などにいなくてはならないそうです。もちろん15時半まで学校にいなければなりません。しかしたいていの生徒は万一単位をおとしたことを考えて2教科余分にとるようです。
アート、体育などおちる心配のない教科が人気です。その他に下級生の教室に行って先生の補助をするのも単位対象になります。ピアノの得意な子は音楽の先生の補助をやるといった感じです。

G9からG12の4年間は留年がありません。1年分の単位がきちんととれなくても進級します。そしてG12で卒業できるだけの単位が無い場合、その単位がとれる時期まで卒業できません。学年末まで待つ必要はないので、とれた時点で卒業できます。

日本人中学卒業後デリアに編入する場合は、まず聴講生(monitor student)としてレジストされます。その状態で3月から6月末までG9に在籍します。この間は単位はとれません。そして夏休みがあけた9月からG10生として正式に登録されます。ここから単位をとれるようになっています。日本人学校で履修した科目のいくつかをデリアでの単位に振り替えてもらったとしても、最初はESLに入らなくてはならず、G10といってもG9分の単位を最初から取らないといけないので、結局G10に編入してG12で卒業というのは実際すごく難しいようです。ですから将来をよく考えた場合、日本人中学の卒業を待たずに中学3年生の9月からインターに編入した方がやりやすいようです。このやり方ならG9の頭から生徒になれて、単位もとれますからね。でも多くの方が卒業式をやってからとお考えのようです。現実は難しいですね。

必修、選択科目について:  

セカンダリーの必修科目は、オンタリオプログラムにのっとって、
英語 4単位
数学 3単位
科学 2単位
カナディアンヒストリー、地理、アート、第二外国語(フランス語か中国語)、体育 がそれぞれ1単位ずつ
トータル:14単位

選択科目はいろいろありますが、編入の場合はESLに時間を取られるため、選択肢は無いに等しいそうです。履修可能なものを取り、卒業単位を満たすだけなのが現実らしいです。これは在校生でもなかなか大変らしいので編入生の立場ではどうしようもないのかもしれません。 

 

単位とは別に、卒業までに40時間のボランティアが必要です。40時間と簡単に言いますが、実際は相当かかるようです。途中から入ってきた生徒はこの40時間を達成できないようなので、最近は少し甘くなっているようです。前からの生徒はこのシステムについて不満をもっているということです。

*生徒会関連の役員  1年間で22時間ぐらい
*オープンハウスなどの行事、図書館の整理、スポーツデーの審判など学校内でできるボランティアもいろいろあるようで、きちんとやりこなせば40時間はできるようです。
*もちろん校外でのボランティアも認められます。日本人なら日本人クラブ、日本領事館、日本人商工会など公が行うイベントにボランティアとして参加して、主催者に証明書を出してもらえばOKだそうです。このあたりはどれぐらいチャレンジ精神があるかによって大きく違うのでしょうね。

デリアスクールを卒業するためにもう一つ大切なことがあります。G10の10月にESL生以外はカナダの統一テストを受けます。教科としては英語だけで、2日間2種類のテストで構成されています。このテストはレベルが高く、カナダ本国でも合格率が60〜70%ぐらいだそうです。とにかくこのテストに合格しなければ、単位をきっちりとれていても卒業できないと言うことでした。しかし実際にはかなりの不合格者が出るようです。またその次の年に再度挑戦できるので、塾に通ったり、サマースクールの補習を受けたりして備えるそうです。しかし最近はそれでも不合格になる場合が相次ぎ、学校側も譲歩して、G12に統一テストの授業が特別にあるようで、校内で行われるテストに合格さえすれば卒業させてもらえるそうです。

単位、ボランティア、統一テスト合格 これが卒業するために必要なことですが、大学に進学するにあたって成績が重要視されます。成績は宿題の提出、レポート、授業中の態度、小テスト、期末テストの結果など総合的に評価されます。期末テストの結果が良くても他の点で劣っている場合は良い成績が期待できません。その点が日本の学校と大きく違うので気をつけたいですね。

ESLクラスについて:

中学生での編入の場合ですが、ESLの内容はけっこう難しいということです。日本の普通の中学T,2年生のレベルとくらべるとかなり手強いようです。宿題もかなりあるのですが、お子さん一人で宿題をこなしていけるようになるのには時間がかかるので、親子で取り組む覚悟が必要とのことです。もちろんTutorをつけるなど解決策はありますが、宿題は毎日のことなので、高学年からの編入をお考えの方は、お子さんの宿題サポートをしっかりする覚悟で挑んで欲しいと思います。それからESLクラスには最長2年間しかおられません。ですからできるだけ早くESLを終えるように努力する気持ちが大切です。

セカンダリーのESLはA,B,C,Dの4段階にクラスわけされています。英語は4単位必修で、ESLはどんなに受けても必修1単位にしかなりません。毎日3時間も取るのに4段階終了後単位は1単位です。しかもDクラスまで必ず終えなければなりません。ESLを終えたところで英語に必要な4単位中1単位しかとれていません。残り3単位を取るためにはESLを終えてから1年半必要になります。先にも書きましたがDクラスになると一日1セッションのみの受講であとは一般科目を選択できます。

インターに編入した場合、単位を取得するのに走り回らなければならない学校生活になります。まして帰国子女枠受験を望んで編入される方も多いと思いますが、この場合、必ず卒業しないと帰国子女枠受験の資格をもらえないのです。

主な進学先:

カナダ、アメリカの大学への進学が多いようです。オーストラリアもあります。オーストラリアの場合早めに単位を取得すればG12の2月で卒業して進学できます。アメリカ進学の場合は自分でSAT,TOEFLを取得しなければなりません。もちろん日本の大学に帰国子女枠受験で進学される方も多いです。

(Hさん、Iさんから情報をいただき私がまとめました。ありがとうございます。)

Kowloon Side カオルントンにあるConcordia International Schoolは日本人中学卒業後の編入先としてデリアと同じぐらい一般的なセカンダリースクールです。この学校は小学部がなく、G7からG12の6年制です。

以前、私がこの学校のことを知ったときには、ホームページ内で日本人学校からの編入者は数学の成績が抜群で、学校の数学のレベルを押し上げてくれていることをかなりほめていました。ですからその当時日本人の編入者を歓迎しているというふうに感じました。

実際にこの学校がどんな雰囲気なのかは、残念ながらそこに子供を通わせているという知り合いが一人もいないため詳しいことはわかりません。

 

1タームのうちすべてのセッションの5%以上をお休みすると問題です。出席日数の少ない生徒が無事、1学年で取得すべき単位をとったとしても、次の学年に進級できなかったり、卒業できなくなる可能性があります。

Grade11,12の生徒は必ずいくつかのアメリカの統一テストを受けなければなりません。受験科目はHighSchoolで履修した科目です。これは卒業するために絶対受けなければなりません。(SATU、ACT,TOEFL,SATT)

この他にGPAというGradingSystemがあります。これはアメリカの成績レベルとカナダのそれとを比べるために存在しているようです。でも実際どんなものなのかよくわかりません。

 

 

 

  インター校に通う中学生、高校生の勉強をサポートしてくれます。帰国子女枠受験に必要なTOEFLコースもあります。
帰国子女枠受験の場合英語での小論文が求められます。これは普通のインター校で書くエッセイライティングとは違い、日本の大学受けする書き方がどうもあるようです。その辺を指導してもらえるコースがあるので、帰国子女枠受験をお考えの人は一度相談されるといいと思います。